残念ですが、バイクの立ちゴケは買取査定に影響します。具体的には状態が良いバイクよりも査定金額が下がってしまいます。
とはいえ、立ちゴケだとしても大きく損傷してしまうケースもあれば、ボディへの傷がほとんどないケースもあるので、実際にいくら下がってしまうのかは、査定しないとわからないというのが実情です。
僕が売却したバイクは「Ninja250R」というフルカウルのバイクなのですが、立ちゴケするとウインカーが折れてしまい、カウルが割れることで有名なバイクでした。
僕も左右立ちゴケしていたので、左右のウインカーは純正パーツではなく社外パーツにカスタムをしており、また、左右のカウルはボコボコに割れていました。
そんな状態の悪いバイクでしたので、値段がつくかどうか不安でした。最悪、値段はつかなくてもいいから引き取り費用がかかるのは避けたいと思っていました。
ですが実際に買取査定をしたら、63,000円の値段がつき、僕が思っていたよりも高値で売ることができたのです。
ということで、実際には査定をしてもらわないと買取金額はわからないし、立ちゴケがどのぐらいの影響を受けるのか分かりませんが、少なくとも売れることはほぼほぼ間違いないと思います。
先に結論はお伝えしましたが、立ちゴケが査定にどのように影響するのか解説します。
バイクの立ちゴケは買取査定に影響します
影響があるケース
立ちゴケによる傷や破損があると、バイクの査定額に影響を与えることがあります。特に、外装のカウルやフェンダーなどに目立つ傷や割れがある場合、査定額が下がることが多いです。また、タンクに大きなへこみや、ハンドルやステップの歪みが見受けられる場合も、修理が必要と判断され、買取価格が低くなることがあります。特に高年式や高価格帯のバイクでは、細かな外見のダメージでも買取業者が慎重に査定を行うため、影響が大きくなることがあります。
影響がないケース
立ちゴケのダメージが軽微な場合、例えばバイク本体の機能に影響がない小さな傷や、目立たない部分に軽微な損傷がある程度では、査定額に大きな影響はないことが多いです。特に、中古バイクとしてある程度の使用感が許容されるモデルや、低年式のバイクでは、立ちゴケによる小さな傷は通常の使用による摩耗と見なされ、価格に大きな差が出ないケースもあります。バイクの走行性能やエンジンなどに影響がない場合は、買取額がほとんど変わらないこともあります。
立ちゴケしたバイクは修理した方が高く売れるのか?
購入1年以内の新しいバイクは修理した方が良い
購入から1年以内のバイクは、まだ新車に近い状態であるため、立ちゴケによる傷や損傷を修理しておく方が、査定額を高く保つことができます。新しいバイクは、見た目や外観が査定に大きく影響するため、少しの傷やへこみでも価格が大きく下がる可能性があります。また、新車の保証期間内であれば、修理費用が比較的安く抑えられることもあります。そのため、購入後1年以内のバイクは、修理してから売却した方が結果的に得をすることが多いです。
人気のバイクは修理した方が良い
人気のあるモデルのバイクは、修理して外観を整えた方が高く売れることが期待できます。人気モデルは中古市場でも需要が高く、多少の修理費をかけても、外装を綺麗にすることで査定額が上がる可能性が高いです。特に、スポーツバイクや限定モデルなどの需要が強いバイクは、傷やへこみが少ない状態で売ることで、買取業者が高値をつけやすくなります。外見がキレイな状態であることが重視されるため、人気車種ほど修理が効果的です。
中古で購入したバイクは修理しなくて良い
中古で購入したバイクの場合、多少の傷や使用感があっても、査定額にそれほど大きく影響しないことが多いです。中古バイクは元々多少の使用感が前提となっているため、立ちゴケによる小さな損傷を修理するコストが、買取価格に反映されることは少ないです。修理費用をかけるよりも、そのままの状態で早めに売却する方が経済的です。また、買取業者も修理を前提に査定を行うため、中古バイクは修理をせずに売る方が効率的な場合が多いです。
立ちゴケしたバイクを修理するか迷った場合
修理しなくても売れる
立ちゴケで傷ついたバイクでも、修理せずに売ることは十分可能です。多くの買取業者は、バイクを修理するノウハウや設備を持っているため、軽微な損傷であれば自社で修理して再販することが前提です。業者にとっては、修理が必要なバイクでも買取後の処理が可能であるため、査定額に大きな影響が出ないことがあります。また、特に中古市場では、多少の外装ダメージがあっても価格が下がりにくいケースも多く、修理せずそのまま売却することで、手間とコストをかけずに取引が成立することもあります。
修理したからといって高く売れるとは限らない
バイクを修理してから売ると高く売れると考えがちですが、必ずしもそうとは限りません。特に修理費用が買取価格に対して割高になる場合、結果として修理費をかけた分が回収できないことが多いです。買取業者は、市場価格や車両の全体的な状態を基に査定を行うため、修理した箇所が必ずしも高評価を受けるわけではありません。場合によっては、修理せずにそのまま売った方が、総合的に見て費用対効果が良く、結果的に利益を得られることも少なくないため、修理にかけるコストと見返りを慎重に見極めることが大切です。
査定額が大きく下がってしまうケースとは
カウル割れの場合
バイクのカウルが割れている場合、査定額に大きな影響が出ることが多いです。特に外観が重視されるスポーツバイクやフルカウルバイクでは、カウルの破損は査定時にマイナス要素となります。カウルはバイクのデザインを大きく左右するため、見た目の美しさを重視する買い手が多く、買取業者も再販時に修理が必要になることを考慮して、査定額を下げることが一般的です。特に、純正カウルが割れている場合は、交換にかかる費用が高くなるため、買取価格に直接的な影響を与えます。
エンジンに傷が入っている場合
エンジンに傷が入っている場合は、バイクの査定額に深刻な影響を及ぼすことがあります。エンジンはバイクの心臓ともいえる部分であり、エンジンにダメージがあると走行性能や耐久性に問題が発生する可能性があります。そのため、査定時にはエンジンの状態が特に注視され、傷やダメージが確認されると修理費用や部品交換費用を考慮して査定額が大幅に引き下げられることが一般的です。エンジンの傷は、機能的な故障の前兆と見なされるため、査定への影響が大きいです。
内部パーツに損傷がある場合
バイクの内部パーツに損傷がある場合、外見上は問題がなくても査定額に大きな影響を与えることがあります。例えば、フレームの歪みやサスペンション、ステアリング系統の損傷は、走行時の安全性に直結するため、買取業者は慎重に査定します。内部パーツの損傷が修理不能または修理コストが高額になると、バイク自体の価値が大きく下がる可能性があります。特に、事故などで内部にダメージが及んでいる場合は、査定額が大幅に減額されることがよくあります。